耐寒(薄手)の糸入り透明ビニールカーテン・シート(VP-350C)の素材説明
VP-350Cの耐久性・耐候性について
VP-350Cは、厚みが0.35mmと薄手タイプ・軽量タイプのビニールカーテンのため、屋外での使用よりも屋内での使用をメインとしております。こちらの素材は耐寒素材として可塑剤が通常のビニールカーテンよりも多く練り込まれた材質のため、通常の屋外での使用や、気温が高い屋内での使用は耐久性を低減させてしまいます。あくまでも冷凍、冷蔵などで常設する際のビニールカーテン、間仕切りシートとしてご利用下さいませ。
又、業務用・工業用ビニールカバーなど特注のカバーを製作する場合にはカーテン同様に、冷蔵庫、冷凍庫内などで使用するカバーの場合としてお選びくださいませ。
VP-350Cの柔軟性・質感について
防炎・薄手の糸入りビニールカーテンに比べて素材自体は更に柔らかく、気温・室温が高い場所などの屋内使用でもビニールが伸びてしまう可能性がございます。あくまでも耐寒用として工場などの冷蔵庫、冷凍庫などのマイナス温度化においてのご利用がおすすめです。又、寒冷地などでもご利用頂ける素材です。
柔軟性が高い理由と致しましては、冒頭でも記載しております通り、可塑剤が通常のビニールより多く含まれているためです。マイナス温度下においても柔軟性を一定レベルで維持できますが、屋外などの気温下においては可塑剤が抜けて行ってしまい、ビニール自体が硬化してしまいますので、予めご注意くださいませ。
VP-350Cの透明度・視認性について
VP-350Cは通常のビニールカーテンと同様、糸入りながらも高い視認性がございます。ビニプロで使用しているVPシリーズ(糸入り透明)は、もともとクリアな透明度と強度に重点を置き開発された素材ですので、しなやかな柔軟性、安心・安全の防炎性、高い強度(糸入り)、そしてクリアな視認性を実現しております。
工場や倉庫などの冷凍庫内、店舗のバックヤードなどの冷凍庫内などドアを開けた際に逃げる冷気を防ぐには最適な製品ですが、人同士がぶつかったり、フォークリフトとの接触を防ぐにはクリアな視認性が重要です。冷凍庫や冷蔵庫内での使用の際は、シート自体がくもるため、視認性は低減致します。
VP-350Cの主な使用用途について
VP-350Cの主な用途と致しましては、食品工場や冷蔵・冷凍倉庫などの空調対策や間仕切りカーテンとしてご利用下さいませ。マイナス30℃まで耐えうるビニール素材を使用しておりますので、冷蔵庫や冷凍庫内でご利用頂けます。屋外での使用や常温、気温が高い場所などではこちらのビニール素材は不適格のため、防炎ビニールカーテン(厚手)などの素材をお選びくださいませ。
この他、寒冷地などの倉庫内、工場内でマイナス温度下の環境においても間仕切りやビニールカーテンとしてご利用頂けるほか、機械カバーや台車・箱車カバーなどにもご利用頂けます。
VP-350Cの機能性について
防炎 | 自己消化性により燃え広がりを抑える難燃機能。業務用には最低限必要な機能性。 | |
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防水 | 雨天時や水に濡れても素材を通過する事なく水を防ぎます。 | |
耐寒(-30℃) | マイナス30℃の環境下でも硬化せずに使用できるビニール素材。 | |
UVカット | 有害な紫外線を90%前後カットするビニール・シート素材。 | |
屋外対応 | 屋外や屋外に面する環境下で利用可能なビニール・シート素材。 |
※機能性の詳細情報は、ビニール・シートの機能性一覧をご覧ください。
【厚み0.35mm】耐寒・防寒用の糸入り透明ビニールカーテン・シート素材 VP-350C
寒冷地などでのビニールカーテンのご利用や、防寒用ビニールカーテンなどに最適です。マイナス30度までの冷凍庫内で使用可能なPVC・糸入り透明ビニールカーテンです。マス目が約17mmで強度が高く、破れにくい糸入り透明ビニールカーテン。また、網目状に糸はありますが視認性にも優れており、厚みも0.35mmと開閉時にごわつきの少ない人気のサイズとなっております。
特に、VP-350Cは通常の糸入り透明ビニールカーテンに比べ、塩ビを柔らかくする可塑剤が多く含まれており、マイナス30度の環境下でも柔らかい質感を保つことができる仕様となっております。通常のビニールカーテンの場合、-30度の環境下で使用すると固くなってしまい、カーテンとして可動させることが困難になりますが、可塑剤が多く含まれている耐寒ビニールカーテンVP-350Cは、そのような環境下でも支障なくご利用いただけます。(通常ビニールカーテンは、-2度~-3度くらいで固くなりはじめます。)
寒冷地の倉庫や店舗などの防寒用ビニールカーテンとして、また大型冷蔵庫内の間仕切りやカーテンとしてご利用いただけます。
注意点といたしましては、可塑剤を多く含み、柔らかく加工されている糸入り透明ビニールカーテンですので、高温の場所にて使用すると、さらに柔らかくなりぶよぶよした質感となってしまいます。また経年劣化により、少しずつ可塑剤がにじみ出てきます。塩ビは可塑剤を柔軟にする油のようなものですので、可塑剤が抜けきってしまったらビニールカーテンは固くなってしまいます。
また、可塑剤はホコリを吸い寄せてしまいますので、ホコリに対してデリケートな場所での使用は不向きといえます。